妙義山の麓にある古刹 龍本山不動寺 - 霊験巡礼

妙義山の麓にある古刹 龍本山不動寺

「平成の大師の道」関東八十八ヵ所は高崎観音慈眼院から始まり、遍路の旅はしばらく群馬県内を周遊することになる。

 第二番札所の龍本山不動寺は、信越線松井田駅から二キロほど北に位置し、松井田の町はは近くに怪岩・奇岩の妙義山が聳えている。

        松井田4


 駅から碓氷川が形成する河岸段丘をしばらく登って行くと、主要県道沿いに展開する市街地にたどり着く。

        松井田駅


 松井田の中心部は、かつての宿場町の面影を残す非常に趣きのある街だ。

        松井田3


 県道から北に延びる細い脇道に入り、やや行くと序々に視界が開け、やがて龍本山不動寺の仁王門にたどり着く。

        松井田


 不動寺は創建、開基ともに不詳で、最初は、後の山上の釈迦堂近くにあり、山城醍醐の僧・慈猛上人が諸国巡行して当山に至り、現在地に移されたといわれている。
 また、「上人が立寄った雷雨の夜、松に大滝が登り、その下に井戸の形の清水が湧き、そこで不動尊を安置、松井田院と名づけた」という言い伝えもある。

         松井田2


 狭い路地が突然開け、山をバックにしたゆったりした敷地の先頭に立つ仁王門は、不動寺の山門であり、両側に立つ厳しくかつ優しさも湛えた仁王像がじっとこちらを見ているかのようだ。

         不動寺4


 創建は江戸時代初期と考えられているが、一見質素な全体観に対し、肩張りのある蟇股や軒下彫刻が華麗な桃山時代の特色を示している。

 仁王門を潜って中に入っていった途端、いたるところに立つ小さな(70センチくらい)子供顔の像が立っている。一見すると剣を持った不動明王風のものや、阿弥陀如来風のものもあり、なんだか十二支守り本尊の子供版(?)のようにも見える。

 さっそく聞いてみることにした。

        童子


 残念ながらご住職は出張されていてご不在だったので、跡継ぎを予定されているご長男にお聞きした。

        不動寺1


 不動寺は関東八十八ヶ所の第2番札所であると同時に、北関東三十六不動尊霊場の第4番札所としての歴史が長く、例の子供明王は「三十六童子」といい、三十六霊場の象徴としての存在なのだそうだ。

 一つ一つの表情が、厳しかったり、ふくれっ面であったり、また優しく柔和であったりと実に豊かに見える。境内の中のいたるところに立っているが、全部で三十六体ある筈だとのこと。

 本堂に通されると、その三十六童子が一箇所にずらりと並んでおり壮観だ。

     不動寺2



「関東八十八ヵ所もこれからの伝統を創って行かないといけない。ただ同時に北関東三十六ヶ所の伝統もしっかり受け継ぎ、守って行かないといけない」

        不動寺3


 ご長男のお言葉からは、現状とこれからの決意がひしひしと感じられた。

        不動寺5


 遍路や巡礼の原点であり、いわば第0番札所に相当する根本道場は中国の青龍寺。現在青龍寺が監修した小冊子「空海」を無料プレゼント中。
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