幻想的な弘法忌・万灯会 修禅寺 - 霊験巡礼

幻想的な弘法忌・万灯会 修禅寺

 開湯1200年の歴史を持つ「伊豆三古湯」の1つであり、伊豆では最も有名な温泉地といえば、修善寺温泉といえるだろう。

       独鈷1


 弘法大師空海が、町の中心部を流れる桂川にやって来た。ここで病気の父親の体を洗う少年の姿を目にする。この少年の姿に心を打たれ、手にしていた独鈷杵(仏具)を河原に打ちつけた。
 するとそこから霊湯が湧出してきたという。これが温泉の始まりと言われている。

       独鈷4


 その後、少年の父親の病気が治ったことから、この地方で温泉療法が広まったという。

 この霊泉が「独鈷の湯」と呼ばれ、伊豆最古の温泉とも言われている。今でも熱い湯が沸き、修善寺のシンボルとされている。
      
       独鈷2


 この独鈷の湯を見下ろす位置に、古刹・修禅寺がある。開基はもちろん弘法大師空海だ。

       修善寺4


 地名は「修善寺」だが、寺は「修禅寺」になる。「禅」とあるように曹洞宗の寺院である。弘法大師は真言宗の開祖だが、修禅寺は真言宗からのちに禅宗の臨済宗、そして現在の曹洞宗へと代ってきた。

 鎌倉時代には2代将軍頼家の暗殺の場となったことで有名だ。源氏にとっては悲劇の寺院となった。境内には宝物館「瑞宝蔵」があり、源氏ゆかりの寺宝が展示されている。

 また、この寺院にとって宗派は超越している。創建の弘法大師は特別な存在であり、曹洞宗ではあるが今でも弘法忌が行われる。
 前夜祭ともいうべき万灯会は、まさに幻想の世界。

     修善寺1


 佛に万灯と万華を捧げて供養する法要のことである。秋の万灯会は毎年8月下旬に行われる。

修善寺5


 19時30分、修禅寺で手渡された灯篭を持ち、僧侶を先頭にして行列をつくる。毎年200人近くが集まる。
 境内を通り、石段を降りると目の前は桂川。すぐ横に独鈷の湯がある。橋を渡った場所がとっこ公園。行列はここまで歩く。

     独鈷3


 そして、公園中央に設置された万灯に灯ろうを供え、逮夜が行なわれる。

       修善寺2


 夏の夜の温泉街に灯篭のかすかな明かりが揺れる。一列になってゆらゆらとほのかな明かりが流れていく。
 とても幻想的な雰囲気がかもし出されている。

 観光客も気楽に参加できることが、何とも弘法大師らしい。

 とっこ公園には「弘法の湯」もある。これも霊泉だ。

       修善寺3


 翌日には、厄難消除・諸願満足を祈る報恩大祈祷会、水難物故者を供養する川施餓鬼会があり、最後に弘法大師奉納花火大会もある。
 世俗的といえるかもしれないが、庶民に馴染んだ弘法大師だからこその行事で、貴重ともいえるだろう。
 あまり有名な温泉や観光地には行かない弘法倶楽部だが、そういう意味で修善寺は毎年訪れている。その価値がある場所だ。

 中国長安の青龍寺は、簡単に行くという距離ではない。東京在住者には身近な伊豆に青龍寺の面影を見ることが出来るのかもしれない。

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修善寺温泉修善寺温泉(しゅぜんじおんせん)は、静岡県伊豆市(旧国伊豆国)にある伊豆半島で最も歴史がある温泉。.wikilis{font-size:10px;color:#666666;}Quotation:Wikipedia- Article- History License:GFDL

2007-03-16 13:01 | from 温泉で一杯いかがですかHP